【RIZIN30】バンタム級トーナメント準々決勝カード発表!
7/20にRIZINの記者会見があり、RIZIN30で行なわれるバンタム級トーナメントの準々決勝のカードが発表されました。
1回戦は抽選という形でしたが、今回は事前の情報通り抽選ではなく主催者側でのマッチメイクとなりました。理由はやはり抽選にしてしまうとフレッシュなカードが組みにくくなってしまうことということです。興行的な理由もあるとは思いますが。
なお当サイト想像通りに東京ラウンド組vs大阪ラウンド組という形になりましたね!
今回はマッチメイクの感想と見どころなどについて書いていきます!
バンタム級GP参加選手の紹介は過去アップしていますのでよろしければそちらも参考にしてください!
瀧澤謙太 朝倉海 金太郎 大塚隆史 扇久保博正 元谷友貴 アラン・ヒロ・ヤマニハ 井上直樹
井上直樹vs金太郎

優勝候補の一人井上直樹選手に大阪ラウンドのベストバウト、金太郎選手が挑みます!
1回戦で圧巻KO勝利を見せた井上選手は寝技だけでなく打撃も強力なことを証明しました。優勝候補の名にふさわしい冷静な試合運びでしたね!
対する金太郎選手は倒せはしなかったもののRIZIN29ベストバウトと言っていい打撃戦を制して勝ち上がりました。剛腕だけでなく組技も混ぜたスタイルは成長を感じさせる試合内容でした!
一見するとオールラウンダーの井上選手vs打撃の金太郎選手に見えますがそう単純ではありません。金太郎選手が前回見せたようなファイトIQを駆使した打撃+組技で織り交ぜてくると面白そうです。
フェイバリットは井上選手になるとは思いますが、フィジカル・組技では金太郎選手が上回りそうです。寝技に引き込まれると井上選手有利かと。打撃はリーチがある井上選手vs破壊力の金太郎選手となりますが、当て感という意味では井上選手が上回りそうなので組技の攻防がポイントになりそうです。
扇久保博正vs大塚隆史

四天王の一人実力者扇久保博正選手とマッチアップするのはベテラン大塚隆史選手!
扇久保選手は1回戦1Rで右拳を骨折!しかし作戦変更して漬ける展開でしっかりと勝利しました。この辺りの冷静さはさすがのベテランですね。
一方の大塚選手は組技に持ち込んで終始コントロールする展開。スタミナと組技スキルで勝利を呼び込みましたがやや危ないシーンもあったかなという印象でした。
実はこの二人同い年なんです。試合の数は圧倒的に大塚選手ですが、相手の質では圧倒的に扇久保選手ですね。両選手ともベテランのうまさと経験を駆使して戦うことができますね。また、戦い方も少し似ている二人です。
ただ扇久保選手のほうが決める力が高い印象です。大塚選手は組技からのコントロールが上手いのですがイマイチフィニッシュする形が見えない(強みが見えない)ですね。打撃戦でも扇久保選手有利になると思います。
従ってフェイバリットは扇久保選手になると思いますが、一点心配なのはスタミナ配分ですね。大塚選手は無尽蔵のスタミナを誇りますが、扇久保選手は結構ガス欠になりやすいタイプでスタミナ配分をミスることが多い印象です。このあたりが大塚選手のねらい目になりそうです。
元谷友貴vs瀧澤謙太

元谷選手は強敵岡田遼選手を終始圧倒して判定勝ちを収めました。得意の寝技ではなく打撃で制した点がオールラウンダーとしての元谷選手の深みを感じましたね。
瀧澤選手は一部物議をかもした逃げの展開で作戦勝ち。相手が今成選手なのでしょうがない形だと思いますが、「勝ちにこだわった」結果として得意の打撃力を見せられなかったことがどうでるのか、という感じです。
元谷選手がどういう戦い方をしてくるかにもよりますが、瀧澤選手は打撃中心の展開をしたいと思います。寝技では瀧澤選手もレベルアップしているとは思いますが元谷選手に一日の長があると思います。
瀧澤選手が自慢の打撃をどこまで発揮できるかという点がポイントですが、実は瀧澤選手の打撃はRIZINでは鳴りを潜めていて、KO勝ちがいまだありません。ストライカーとしてここは少しこだわって気にしてほしいポイントではあります。相手にあわせて自分の形を崩してしまうことが多い印象なのでこれを払拭してほしいですね。
フェイバリットは実績に優る元谷選手となりますが、瀧澤選手が本来の気迫のこもったバラエティに富んだ打撃を見せていけば勝機は全然あると思います。組んだらかなり元谷選手有利になりますので、瀧澤選手が自分の距離で終始試合を運べるかが見どころになりそうです。
朝倉海vsアラン・ヒロ・ヤマニハ

こちらも優勝候補前チャンピオン朝倉海選手vsボンサイ第四の男アラン・ヒロ・ヤマニハ選手
優勝候補朝倉海選手は1回戦でほぼ危なげなく勝利を収めました。戦慄のパウンドでしたが、ちょっと実力差が大きかったかなという感じです。
ヤマニハ選手は予想どおりフィジカルを活かした展開で打撃戦を制しましたが、決めきれなかった印象と最後にかなり反撃を許した印象が強く残ります。
スピードでは圧倒的に海選手が有利だと思います。かなり当てると思いますがタフさが売りのヤマニハ選手がどこまで被弾を耐えられるか、その後組めるかという感じでしょうか。
勢いのあるボンサイ柔術ですが、ヤマニハ選手はそこまでの極める力は無いので組まれても海選手ならしっかりと対処できそうな感じではあります。油断は禁物だと思いますので組んで削られる展開は海選手さけたいところでしょう。
フェイバリットは圧倒的に朝倉海選手です。ヤマニハ選手はタフさを活かして組んで削る、チャンスがあれば寝技で極めにいくことを狙う感じでしょうか。ちょっとこれもまた差がありそうな雰囲気はあります。
勝敗予想はまた改めてしようかなと思います。
以上4試合、どれも見逃せないですね!さいたまスーパーアリーナへGO!!