UFC258感想!
UFC258が終了しました!ウスマンVSバーンズすごかったですね!
他にも素晴らしい試合が展開されましたのでいくつかの試合をピックアップして感想を。
UFCは本当に層も厚くレベルも高いです!!!
ウスマンVSバーンズ
メインイベントはウェルター級タイトルマッチ、カマル・ウスマンVSギルバート・バーンズでした。
※事前の勝敗予想はコチラ
ウスマンは人によっては試合がつまらない、などと言われがちです。圧倒的なフィジカルとクレバーな試合運びで「無理をしない」からということと、組んで押し込む展開が続くからかと思います。
先に言ってしまうと、今回の試合滅茶苦茶面白かったです!!! ウスマンベストバウトかも・・・?
ウスマンは冷静沈着で無理をしないのはいつも通り。ウスマンらしさも満載の試合でした。
面白かった要素は以下3点だと思います。
- 組んで押し込む展開が無かった
- 1Rはバーンズが取った(ウスマンをぐらつかせた)
- パウンドKO決着
今回の相手バーンズはブラジリアン柔術黒帯の選手で寝技が得意です。寝技だけならウスマンより上だと思います。なのでウスマンも警戒して組みに行きませんでした。打撃勝負の作戦だったと思います。
バーンズもそれは承知で積極的に打撃で気ました。バーンズは打撃も強力です。そして1Rは攻めたて、ウスマンがぐらつきました。これはかなり盛り上がったシーンだと思います。
あのウスマンが明らかにパンチを効かされたのです。
もしかしたらバーンズあるかも⁈と思わせたシーンでした。
が、ウスマン冷静に試合を運びバーンズの追撃をかわします。(ここがウスマンのクレバーさ)
2Rは上手く立て直して逆に打撃でバーンズを圧倒します。
バーンズもウスマンのパンチをくらってふらつき倒れました。1Rのウスマンより明らかに効いた感じでした。(ちょっと心も折れてたかも?)
ウスマンの凄い所はこの2Rで逆転した展開で「追撃にいかなかった」所です。
普通はチャンス!とばかりに追撃のパウンドに即行きます。が、ウスマンは倒れているバーンズの下からの寝技を警戒したのか、追撃しませんでした。
その代わり、3R開始してバーンズが明らかにダメージが深いのを見て取ると、再びダウンを奪い、今度はしっかりと追撃して試合を来めます。
なんともウスマンらしい試合運び、そして試合がつまらないというような人たちへのメッセージかのような「圧倒的な強さ」を見せつける試合となりました!!
そしてこの試合を更に飾ったのは二人のストーリーです。
この二人はサンフォードMMAというジムメイトでした。ウスマンが今離れていますが、ずっと練習を一緒にしてきた仲間でした。同門対決を想定して距離を置き、しっかりと準備をして最高の試合を二人ともしました。
バーンズはウスマンにとって間違いなく最強のチャレンジャーでした。
そんな二人が、試合後涙して元の関係に戻り、お互いをリスペクトし合っている様子が見えました。
総合格闘技(MMA)は相手の怪我にも繋がりやすいスポーツです。友人や仲間を殴ったり絞めたりするのは精神的に結構つらいと思います。
それでも彼らはプロフェッショナルとして最高の試合を見せてくれました!
本当に素晴らしい試合でした、ウスマン歴代最高試合だと思います!
ただし懸念されるのはウスマンと渡り合えるウェルター級の選手が現状UFCで見当たらないところです。全ての強豪選手はウスマンに倒され、ウスマンがウェルター級最強を証明しました。
今後のウスマンが誰とやりたいのか、どういった道に進んでいくのかも注目です!
バーバーVSグラッソ
セミメインイベントが女子フライ級のバーバーVSグラッソの試合でした。ランカー同士の対戦です。
“Future“のニックネームを持つバーバーは期待の若い選手です。
最年少タイトルを目指す(ちなみに現時点での最年少はJJです)!と公言していたバーバーですが前回の試合で試合中に靭帯損傷し大けがを負ってしまっていました。(その試合は2R途中で負傷したバーバーが気合で3Rまで戦い抜いて判定負け)
バーバーは試合内容的にジャスティン・ゲイジーのような「打ち勝つ」「気合の入った」ファイターです。(勝手に女子版ゲイジーだと思っています。)
そのバーバーが1年数カ月ぶりの試合で相手は実力者で同じくストライカーのグラッソです。
バーバーは怪我明けだからか、少しファイトスタイルが変わったように見えました。構えが変わり、距離もかなり取っていたように見えました。
構えは恐らく今まで被弾しすぎだったのでそれを警戒したハイガードでしたが、距離がありすぎてジャブや攻撃が絶対に届かない場所で打っている感じになっていました。距離設定がちょっと違和感ありでした。
一方グラッソは的確にカウンターを狙い、しっかりとダメージを与えました。(結局バーバーの被弾の多さは変わらず)冷静に試合を運び、爆発力のあるバーバーの良さを消していたと思います。
3Rかなりバーバーが盛り返したかな?とも思いましたが、結局判定(ユナニマス)でグラッソの勝利!
グラッソはこれでタイトル戦の手前まで来たと思いますがチャンピオンはヴァレンティーナ・シェフチェンコが君臨しています。
いきなりシェフチェンコではなく、上位ランカーを倒せばタイトル戦、という流れになると思います。
どうやらランク2位のチョケイジアンとやりそうです。
バーバーのほうは仕切り直しが必要です。まだギリギリ最年少タイトル狙えるので若い選手だけに頑張ってほしいです。打たれ過ぎだけ注意して・・・
UFCの女子は層がやはり厚くて非常に見ごたえありますね!
女子は見ない!という方もいると思いますが、一度見てみてください。女子も結構面白いですよ!
プレリム注目試合!
プレリム(いわゆる前座)も面白いカードが沢山ありました!
今回注目したのは2試合です。
- ホドルフォ・ヴィエラ vs. アンソニー・ヘルナンデス
- ポリアナ・ヴィアナ vs. マロリー・マーティン
両方ともサブミッションで決まったのですが、メインカードでも十分行けそうな試合でした!
ヴィエイラは世界柔術選手権で優勝したこともある寝技のエキスパート。当然柔術黒帯。
対戦相手のヘルナンデスは紫帯。
ちなみに柔術の帯は下から 白→青→紫→茶→黒→赤です。誰から黒帯もらったかが大事みたいですがいずれにしても黒帯はかなり寝技強いです。
そんな紫帯のヘルナンデスがヴィエイラにサブミッション(ギロチンチョーク)で勝ってしまったのです!!!
ヴィエイラが体力配分ミスったか1R攻めてたのに、1R途中から異常に疲れてしまい、そこをやられたのですが、やはり格闘技はやってみないとわからないですね。
大アップセットでした!
ヴィアナはオールラウンダー的ですがサブミッションが得意な選手。こちらも体の入れ方がうまいうまい。上手くボディコントロールして制圧してサブミッション、という完ぺきな試合運びでした。お手本みたいで是非動画見てほしいです。
メインカードのUFC視聴方法に関してはコチラ。プレリムはUFC JapanのYoutubeで無料で観れますよ!
このように、プレリムでも面白い試合はまだまだあります!未来のUFCメインカードに入ってくるファイターの試合が組まれるかもしれませんのでこちらも注目です!