RIZINの判定基準について

RIZIN,格闘コラム

何かと物議をかもすMMA(総合格闘技)の判定。

実はこれ団体によって少し基準が違います。

RIZIN27の開催も発表されましたので、今回はRIZINの判定基準について説明していきます。

目次

RIZIN判定基準

RIZINの判定基準はオフィシャルでも名言されています。詳細はコチラ

まず何よりもRIZINはラウンド毎のポイント制ではありません

これをトータルマスト方式と呼びます。ちなみにUFCはユニファイドルールを採用していますのでラウンドマスト方式となります。

ユニファイドルールの説明は当サイトのコチラを参照ください!

ここを一番勘違いしている人が多いです(選手も)。よくコメントとかで「〇ラウンドは取っていた」、とかセコンドが〇ラウンド終了後に「ポイント取っている(勝っている)」などと言うケースがありますがとトータルマスト方式では試合全体を見て判断するのでそういったことは意味がありません

UFC等ですと、1、2ラウンドを取られてしまうと3ラウンドでKOか一本を狙いに行くしか勝ち目ないですが、RIZINの場合は必ずしもそれまでのラウンドで押されていたからといってそうとは限りません。

判定上重視されるのは以下3項目で、上から優先順位が高くなります(点数割合が異なります)。ちなみにユニファイドルールでも優先順位は一緒です!


総合的に相手に与えたダメージ(50点)

相手に与えたダメージを見ます。打撃やサブミッションを仕掛けたりしたことにより受けたダメージ(試合への影響度)を見ます。

一本やKOにどれだけ近づいたか?ということです。

ユニファイドだと「インパクト」に値します

アグレッシブネス(30点)

積極的に攻撃にでたか?ということです。これはそのままですよね。手数や仕掛けが少なく待ちが多い選手は積極性が低い、と判断されます。

これはユニファイドでも同じ言い方です。

ジェネラルシップ(20点)

どちらが試合をコントロールしていたかということですよね。

優位なポジションを取っていたか、主体的に仕掛け相手にプレッシャーを与えていた(相手が下がっている)かどうか。

グラウンドだと比較的わかりやすいですね。UFCだとコントロールした時間を表示したりしてくれます。

ユニファイドだと「ファイティングエリアコントロール」に値します。


以上なのですが、はっきり言って全て「主観」ですね。

ダメージをその場で判断するのは難しいですよね?打撃を受けて出血しているとわかりやすいですが、正直カットしやすい選手とそうでない選手もいます。

アグレッシブネスはどうでしょう?ダメージよりも更に判断が難しそうですね。印象点が強そう・・・

ジェネラルシップについても難しいです。寝技になると優位なポジションが明確なので、グラウンド状態が長い試合だとこれはわかりやすいかもしれません。ただ、ほとんど打撃戦の場合もありますからね・・・

こういったことは総合格闘技の判定では仕方ないことです。RIZINでも他の団体でもそこはかわりません。ボクシングとかの他の格闘技も同じではないでしょうか。

球技のように明確な点数があるわけではなく、採点競技(フィギュアスケートとか)のように演技基準は作れないものなので・・・

なので判定結果が色々と議論を生むのですね(これも醍醐味!)

レフェリーとジャッジ

レフェリーとジャッジについては、RIZINのルールを元に日本MMA審判機構が派遣しています(独立した組織)

独立組織なので団体(この場合はRIZIN)の意向は入りません、入ってはいけません。


レフェリー

RIZINの場合はその試合を捌く主審(リング内でレフェリングを行なう)と、リングサイドでサポートを行なう副審がいます。基本的に皆さんがレフェリーとして認知しているのは「主審」のレフェリーだと思います。

レフェリー(主審)は試合に関する権限を全て持ちますので、試合の終了(とくにKOや一本など)の判断は全て委ねられます。また、ドクターへの確認などで試合を中断したり、反則(金的やバッティングなど)があった場合に回復期間を作ったり、反則行為があった場合の注意(場合によってはカードの提示含む)などを行ないます。その際に試合の時間進行を止めることができます。

レフェリー(副審)はリング内には入りません。基本は2名配置です。皆さん、よくロープ際での攻防時にロープからはみ出ないように抑えたりしている人たちを見かけますよね。まさにあれです。リングで戦うRIZINならではの光景ですよね。もちろんそれだけの役割ではなく、リング内のレフェリーのサポートとして反則行為が無いかどうか等の確認を行ない、レフェリーに助言をしています。

なぜRIZINはケージ(金網)ではないのか

なお、参考までにですがRIZINの場合、選手側から「棄権」の意志を表明する際にはセコンドから「バトン」が投げられます(昔のタオル投げるのと一緒)。レフェリーはそれも試合続行判断の一つとしています。


ジャッジ

RIZINでは3名のジャッジが判定を行ないます。(レフェリーは判定に入りません)

UFCでは30-27などの点数がジャッジ毎に発表されますが、RIZINではその審判がどちらの選手を支持するかのみの発表です。これはトータルマスト方式だからですね。

なお、大会終了後に日本MMA審判機構のWebでジャッジペーパーが公開されていますのでそちらを見ていると結構納得することも多いですよ!

JMOC競技運営協力大会 試合結果 | JMOC | 一般社団法人日本MMA審判機構JMOC | 一般社団法人日本MMA審判機構 (mmaofficials.jp)

判定が分かれた場合はスプリット(Split Decision)、ジャッジ一致の場合は全員一致(Unanimous Decision※ユナニマスと読みます)となります。ジャッジはリング周囲または固まって配置されています(正確な位置は大会ごとに分かれています)ので、それぞれのジャッジによって「見え方」が異なりますので「印象」も変わります。

実際に現地観戦された方であればわかりますが、角度によってすごい見えにくい位置とかがあると思います。隣の席でも見える見えないが変わったりします

モニター等で確認しているかはちょっとよくわかりません。時間的に考えると恐らく全リプレイ見ることは不可能なので、あくまでも実際に見て、が基本だと思います。

このようにジャッジは大変プレッシャーがかかる仕事を常に行なっているのです。彼らがいないと試合はできませんので、リスペクトして判定結果を議論しないといけないですね。

イエローカードとレッドカード

選手が度重なる反則をした場合はイエローカードが提示されることがあります。この意味皆さんわかりますか?

ルールについては当サイトのコチラを参照ください!

実はイエローカードは判定の採点時に20%評価減なのです。

20%?と思うと思いますが、推測ですが各項目の合計からー20点ではないかと思います(要検証、確認中)

そしてイエローカード提示後もまた反則が繰り返された場合はレッドカードが出ます。レッドカードってもしかして退場??と思う方もいるかも知れませんが😅違います。

レッドカードは判定の採点時に50評価減となります。

おそらくマイナス50点ということなので、レッドもらうとほぼほぼ判定勝ちは無いですね。イエローでも厳しいと思います。選手はしっかりとルールを把握し減点されないように留意が必要です。

なお、イエローカードやレッドカードが出た場合はレフェリーは明確に選手にカード(と理由)を提示し、その旨をジャッジにも伝えています。

ちなみにRIZINの場合は全参加選手が計量後にルールミーティングへの参加が義務づけられています。選手によればそこで明確にルールについて説明がされるそうです。一般的な内容、変更点、RIZINならではの留意点もしっかりと説明があるそうですよ!

公平性を高める為にルールを決めているので、反則に対する罰則が大きいのは管理人個人的には賛成です。

まとめ

いかがでしたか?

MMA団体には団体ごとのルールがあり、判定基準も異なります。

こちらを理解していないと、判定の際に???となってしまうことがありますのでまず観戦前にその団体の判定基準を理解しましょう。

ユニファイドルールの説明は当サイトのコチラを参照ください!

また、当然ジャッジは「主観」なので、視聴者や観戦者の主観とは異なる場合があります。

応援している選手が勝ってほしい!というのはもちろんありますが、自分の期待(または主観)と判定の結果が違うからといって過度に批判するのは違うと思います。

ただし総合格闘技の楽しみ方の一つに、判定結果を見て自分はこう思う・考える等の議論するのは面白いですよね。そこからじゃあ決着してやる、みたいなストーリが出来て再戦などに繋がっていきます。

判定を楽しむ!というのが一番だと思います。