総合格闘技(MMA)のルールについて(ユニファイドルール)

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わかっているようでわからない?総合格闘技のルールについて改めて紹介したいと思います。

団体ごとに少し基準が違うのでわかりにくいと思いますがここではユニファイドルール(統一ルール)を中心に紹介したいと思います。

目次

総合格闘技(MMA)ルールの歴史

まずここでいう「ルール」とは試合中(決着まで)のルールについてとします。

細かくいうと減量のルールとか試合時間とかあるのですが、複雑になるので競技的なものに限定します。

総合格闘技(MMA)自体は歴史が浅いスポーツです。各地域で色々なルールがあったものを整理したり、なかったルールを作ったりした結果が現行のルールです。

そもそも総合格闘技(MMA)が全世界的にスポーツとして認知されるに至ったのはUFC(ズッファ社)の色々な活動の成果(ロビー活動などで各州に認可を取る為にルール整備等をしていった。選手の安全確保も目的の一つ)

ブラジルで「ヴァーリトゥード(何でもあり)」と言われていたものをベースにしていたので最初は殆どルールありませんでした(最初は目つぶし噛み付き髪つかみなしだけでした)

各団体共通の大まかなルール

✓「オープンフィンガーグローブ」と「マウスピース」「ファウルカップ」と「トランクス(女子は上も)」の着用が義務付けられています。(当たり前ですが武器の使用は禁止!)

✓噛みつき・目つぶし・金的・髪つかみ・頭突き・爪での攻撃・指間接・口や鼻などの開口部への攻撃は禁止

これを抑えておけば大体MMAのルールはOK!なのですが・・・

もう少し細かい部分で団体ごとに違います。

団体ごとの違いを作らない為にユニファイドルールがあるのですが、これはUFC用のルール(法的拘束力・強制力があるわけではない)なので、適用している団体とそうでない団体があります。そうでない団体は「色」を出す為、という目的もあるかと思います。ただし基本的にはユニファイドルールをベースとしています。

アメリカのabc(Association of Boxing Comission)というところが管轄しています。

ユニファイドルール

ユニファイドルールとは統一ルールのことです。ニュージャージー州のNJSACBという団体が認定しています。

まず詳細はコチラ。(原文の英語サイトです)。※一応Wikipediaはこれ

読むと細かいですよね・・・?しかも何回も改訂されています。2017年に改訂されたのが2019年にまた改訂されています。

重要なのは以下ですね

  1. グラウンド状態の選手への頭部への蹴りによる攻撃は禁止
  2. 真上に上げて真下に落とす肘打ちの禁止
  3. 金網を掴む行為
  4. スパイキング(いわゆるパイルドライバー)禁止
  5. 後頭部・脊髄への打撃攻撃の禁止

これでユニファイドルールは大体OK!のハズ。

要は極めて危険な行為(=選手に重大なダメージを与える可能性がある)はダメだよ、ということです。

かつては(RIZINでは今もあるのですが)観ている側も目をそむけたくなるような頭部への膝蹴りなどが多用されていましたがユニファイドルールでは禁止事項です。

スパイキングもそうですね。結構微妙なのですが、頭を垂直に落とすのがNGです。腕とられたときに持ち上げて落とす、というディフェンスがありますが頭から垂直に落とすと反則です。前にあい選手(だったかな?)が反則とられていました。

また、「グラウンドポジション」のとらえ方が重要です。グラウンド状態のときにやっていいこととダメなことが明確にあります。JMOCの最新情報を参考にすると以下のようになっています。

グラウンドポジション:足の裏以外が接地している状態 片方の手や膝・尻・肘などが接地していればグラウンド。(指だけ設置は除く)

2017年までは「両手(手のひらまたは拳)を地につく」状態または膝・尻が接地している状態」のことを指しました。2019年に現在の内容に変更になっています。州(開催地)によっても変わるようです。ころころ変わるようで、よくわかりません・・・

総合格闘技に負傷はつきものですが、なるべく選手にダメージが残らないようにしていくためのルールなのです。

各団体ごとの違いのポイント

各主要団体ごとのルール採用状況を見てみます。※UFCは説明済みなので割愛


Bellator:公式ルールについてはコチラ。ユニファイドルール準拠

RIZIN:公式ルールはコチラ。ユニファイドベースだが、グラウンド状態での蹴りが認められている。肘攻撃は両者合意があった場合のみ可。いわゆるサッカーボールキックがOK!(もはやRIZINだけか)

※2021.6.1追記:RIZINルール改訂があり、肘攻撃は全ての試合で可になりました。また、縦肘については元々RIZINではOKです。よって榊原CEO曰く「世界で最も過酷なMMAルール」と言えます。

One Championship:ルール?はコチラ。詳細書いていません(Oneの日本語サイトはいつもそう!。別文献によれば基本ユニファイドだが、グラウンド状態での頭部への膝蹴りOK。そもそも水抜きのルールの違いが大きい

修斗:日本修斗協会ルール。基本ユニファイドとほぼ一緒。

PANCRASE:パンクラスオフィシャルルール。ユニファイドルール準拠です。

DEEP:公式?ユニファイドとほぼ一緒ですが、男子はサッカーボールキックありだがグラウンドでの頭部への膝蹴り禁止?


調べてみましたが、一部ルールがちゃんと公開されていない(選手にはされていると思います。一般社団法人日本MMA審判機構のページに選手説明とか書いてあるので)ように見えます(またまた探すのが下手なだけかもしれませんが)。

階級設定も微妙に団体で違うのですが、概ね同じくらいにはなるのであまり気にしなくてもよいかと思います。

競技的に一番大きい違いは以下3点になります。これを理解していないとなんでそこで蹴らないの?とか思われると思いますので、事前に確認したり解説のコメントを確認しておきましょう!

  • 肘打ちのあり・なし関連
  • サッカーボールキックのあり・なし
  • グラウンド状態(これも団体によって定義違うときあり)での頭部への蹴り攻撃のあり・なし関連

まずはこれを抑えて、次に少しずつ複雑なルールを覚えていくのがよいかと思います。

以上となります!

できれば団体ごとに統一してほしいですね(選手も混乱するでしょうし・・・)