なぜRIZINはケージ(金網)ではないのか

RIZIN,格闘コラム

RIZINの大会は基本的にリングで行なわれています。

素朴な疑問としてなぜ主流であるケージ(金網)で試合を行なわないのか?

この点について書いてみたいと思います。

目次

ケージとは

以前Bellator提携大会の際はケージでしたがRizinは基本はリングを採用しています。

ではケージとはなんでしょう?

元々はUFCが考案した「オクタゴン」が発祥です。ちなみに総合格闘技(MMA)を広める為にUFCはケージについて特許などを取っていません。むしろケージをどんどん使ってくださいというスタンスです。ただしオクタゴンの名称は商標なのでUFCしか使えないのです(この辺りのビジネスもうまいですね)

オクタゴンは正八角形です。ちなみにBellatorのケージは丸いですね。

UFCのオクタゴン

ちなみに上記のUFCのオクタゴンのサイトを見てみますとサイズなどが決まっています。ファイティングスペース(選手が戦うエリア)の直径は9.1mです。結構ありますね。ケージ(金網)の高さは1.8m、地上からファインティングスペースまでは1.2mとなっています。

選手が勝ったら飛び乗ったりしていますが結構高いですね!

一方でリングのサイズは6~7m四方となっています(すみません、はっきりした資料が見つけられませんでした)

RIZINのリング

リングなので四角く、四方がロープになっています。当たり前ですがロープなので「隙間」があります。

このようにケージの種類も色々ありますし、リングと比べると違いがあります。

一番の違いはケージとリングではなく、ロープと金網なのです。

よく試合を見ているかたならお分かりだと思いますが、タックルに行ったときと組んだ時の攻防がロープと金網で変わります。ロープだとコーナーに行かないと体が突き抜けてしまい、ロープ自体が邪魔になってしまいます。

ケージレスリングという言葉が確立されており、金網での攻防がUFC(というかMMA全般)の醍醐味の一つにもなっているのですが、リング(ロープ)ですとその醍醐味が無くなってしまうのです。

ただし、ケージの金網の攻防とリングのコーナーの攻防は基本的には一緒です。

最近のRIZINでもRENA選手がロープが邪魔で不利になったりしたり、過去選手がリングから落ちてダメージを受けてしまったケースがあったりしました。

RIZINの場合はロープ際の攻防が上記の理由で膠着しやすく、つまらないと思われる理由になっている気もします。

なによりも求められる技術が少し変わってくるので、選手の練習にも影響します。

ちなみに選手は「リングでもケージでもどっちでもいい」という派と「どちらかがやりやすい」、と答える派に分かれる気がします。一般的にはリングの方がグラップラー有利(寝技のスペースが確保できる)と言われています。」

ケージ際での攻防

なお日本の団体修斗DEEPPANCRASEは全てケージとなっています。インディー団体でもケージを使用するのがほとんどです。日本人選手でも、選手によっては「リングで戦ったことがない」という選手もいたりします。

日本ではほとんど全ての団体がケージを導入しているのに、唯一のメジャー団体であるRIZINがケージを採用していないというのが現状なのです。元々プロレスから派生している部分もあるので、伝統的にリングを使っているというのが大きいかもしれません。榊原CEOは度々リングへのこだわりを発言していますね。

ちなみにロープを掴むのも金網を掴むのも両方反則です。(金網を蹴るのは反則ではありません)

なお、RIZINと提携しているBellatorのケージは円形という特徴があります。

Bellator の円形ケージ

考察、リングを使う理由

RIZINがリングを使う理由は主に2つだと推察します。ちなみに推察もしくは憶測です。

1.キックボクシングの試合もやるから

RIZINではキックボクシングの試合も行なわれます。キックでは金網は技術的に必要ではありませんのでその影響かと推察します。

ただし、過去まさにRIZINがケージでキックボクシングの試合を行なったので出来ないことはないはずです。

そもそもRIZINでキックボクシングをやる必要があるかどうかについては色々意見があるかも知れません。

ちなみにOneもムエタイなどをやっているのでそういった団体もあります(Oneはケージ)

2.興行ノウハウ及び予算

ケージの大きさにもよるのでしょうが、UFCは常設ケージを利用しています。RIZINは会場を転々としますからその解体の工数・費用・時間が予算的にあわない可能性があります。

そもそもケージは結構高いようです。朝倉兄弟のジム「トライフォース赤坂」がUFCと同じサイズのケージをジムに導入しましたが、かなり高額だったようです。

解体設置などは経験を積めばいずれ解決しそうではありますね😀。

また、カメラマンの配置・人数なども変わると思いますのでそういったノウハウや予算も考えないといけないと思われます。

3.リングのほうが見やすい?

これは諸説ありますし、観る席によって変わるような気がしますが、ケージは見にくい!と言われます。が、行ったことある人はわかると思いますが、基本的にMMAの試合は現地では見にくいです(どの席種でも)。立ち技はともかく、寝技の攻防になると大体大型ビジョンを見てしまうは格闘技観戦あるあるかも知れません😅

RIZIN25現地観戦画像

このように予算的な課題・ノウハウ的な課題・興行的な課題等々も推察されます。

今後の期待など

選手によって得意不得意があるようですが、総合格闘技の潮流はケージなのは間違いありません。

日本人選手が世界でより活躍する為にはまずRIZINのケージ化が必要だと思います。

特に来場して見るような方は日常とは違う興奮を得たい、体験をしたい、というのがあると思いますので荘厳なRIZINならではのケージを創ってもらって、会場に行けば見れる、というようにするのは良いかと思います。

解決しなければいけない課題は当然あると思いますが、これこそクラウドファンディングとかで解決できないのかな?

キックについては無理やりケージでやる、という解決策ですがそれがキックの技術的に課題になるかはちょっとわかりませんのでそちらの問題は残るかもしれません。(そもそものやる必要あるのか論にも関わってきますね)

何よりも日本の総合格闘技メジャー団体としての格式維持の為にもケージでやってほしいと思うのです。